男女における破局心理の違い(後編)
前編でお話ししたように、破局したときににショックが大きいのは女性です。
それは拡張された自己の喪失感という大きな痛みを伴うからです。
それに対して男性は、破局したときのショックは女性ほど大きくありません。
比較的冷静に受け止めることができているように思えます。
ところが破局してからある程度の時間が経つと、この立場はガラッと変わります。
女性は破局時のショックは大きいものの、徐々にそれを受け容れられるようになっていきます。
破局した相手を喪失したとしても、自己が全て失われたわけではないことに気付くからです。
そしてこの喪失感は埋め合わせ可能であることにも気付きます。また別のもの(次の相手)に自己を拡張していくことが可能だからです。
破局によって失われた傷は自己の再拡張によって癒されていくのです。
女性は破局を受け止めてから一定期間が経過すると自動的にこのプロセスに進もうとするため、それが始まると以前破局した相手を再び追いかけようとはしなくなります。
これに対して男性の場合、破局による喪失感は自己の外にあるものに対する喪失感であるため、いつまで経ってもその傷が癒えることがありません。自己の再拡張というプロセスがないため、他のもので埋め合わせをすることができないからです。
新しい恋愛相手が現れると以前の傷は見ようとしなくなりますが、その傷がなくなったわけではありません。傷は埋め合わせのできない傷としてずっと残ったままです。
以前破局した女性は記憶の中で生き続けています。実際には未練がましいのは男の方なのです。
よく、別れた相手に対して女性はドライで男性は未練たらしい、と言われるのはこのためです。
女性は新しい関係性が始まると後ろを振り返ったりしません。自己の再拡張で忙しいからです。
男性は別れた相手にも想いを残したままです。以前別れた女性がまだ自分のことを好きなんじゃないのか、という見当違いの誤解を生じてしまうのも、女性は男性のように想いを保存したままではない、ということが理解できないからです。
この違いは時として悲劇をもたらします。女性は破局の苦しい段階を乗り越えるとあとはケロッとしているのに対し、男性はなかなか思いを断ち切ることができません。
破局後の男女の心理メカニズムについてよく理解していないと、特に男性はこっぴどい目にあいかねません。それだけでなく、相手に多大な迷惑を与えかねません。相手にその気がないのにしつこく復縁を迫るというのは、もはやストーカー行為以外の何者でもないからです。
さて、ここまで述べてきたことはあくまで一般的な傾向ですから、実際には当てはまらないケースもあります。
しかしこういった男女における傾向の違いを考慮しておくと、復縁を考える場合もなにかと有利です。
ただし「神の復縁ナビ」の復縁法では、こういった煩わしい男女の違いで頭を煩わせる必要はまったくありません。
そのステップは男性にも女性にも同様に作用するからです。
楽に、幸せな復縁を実現させたいという方はぜひご一読ください。
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